バクバク No.133(平本歩さん追悼集より)

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平本歩さん、安らかに(哀悼の意を込めて)
NPO法人医工商連携開発機構(理事)
平井 一満 (バクバク個人賛助会員)

令和3年1月19日、歩さんとの最後のお別れの日。仕事の都合で時間が取れなかった小生に対して、お母様(美代子さん)のお取り計らいで、告別式の前でしたが、控室にて最後のご挨拶をお許しいただきました。
在宅30周年のパーティーが告別式になったとお聞きし、歩さんは本当に在宅人工呼吸生活(在宅人工呼吸療法)のパイオニアだったんだと改めて想いました。

歩さんと初めてお会いしたのは、貴女が未だ「淀川キリスト教病院のPICU」に居られた時でした。
国内の小児では、未だ誰も在宅人工呼吸での生活を送っていない時代、バクバクの会初代会長になられたお父様(弘冨美さん)とお母様(美代子さん)の超々前向きな思いに接し、病棟用の人工呼吸器(NMI社製:E-100A)をご自宅で使用できるようにさせていただきました。

歩さん、あれから未だ30年しか経っていなかったのですね。
歩さん「貴女との出会いが私に天命を示して下さったと言っても過言ではないのですよ!」。

人工呼吸器と共に生き、人工呼吸器と共に生きる範を示された歩さん。

小生のこの30年間も、ある意味(天職として)人工呼吸器と共に生きる人生でしたが、貴女のこの30年間は、本当に密度の濃い時間でしたね。
きっと私の数倍も密度の濃い時間を過ごされたのではないでしょうか。
本当にご苦労でした。

歩さん、最後に一つお願いがあります。
天国のお父様(弘冨美さん)と一緒に、これからの小生たちを見守っていてください。

歩さんに先立たれた小生は、この寂しさを胸に、まだまだ心と体が許す限り、天命として天職として、医工商連携開発機構や八尾市立中小企業サポートセンター(医工連携コーディネーター)の職務の中で、医療機器(人工呼吸器等)に関する仕事を通して、より社会に貢献してゆきたいと思います。

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